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屋根塗装の費用はいくら?相場と費用を抑えるためのコツを解説

屋根塗装を検討するとき、多くの人がまず気になるのは「結局いくらかかるのか」「見積もりは高すぎないか」という点だろう。

屋根塗装の費用は、一般的な30坪前後の戸建てで40〜80万円前後がひとつの目安だ。ただし、屋根の面積・勾配・劣化状況・使う塗料・足場条件によって金額は大きく変わる。

そのため、相場だけを見て「安い」「高い」と判断するのではなく、見積書の内訳まで確認することが大切だ。

本記事では、屋根塗装の費用相場、内訳、費用を左右するポイント、見積書のチェック方法、費用を抑えるコツを順番に解説する。

また、費用の安さだけで選ぶと失敗しやすい業者の特徴も紹介するので、屋根塗装を初めて依頼する人は参考にしてほしい。

目次

屋根塗装の費用相場はいくら?

まずは、屋根塗装の費用相場を大まかに把握しておこう。

屋根塗装は「坪数」だけで決まるわけではないが、最初の目安としては役立つ。実際の見積もりでは、屋根の実測面積、足場面積、屋根材、劣化状況、塗料のグレードを確認する必要がある。

坪数別の費用相場

屋根塗装にかかる費用相場は、一般的な戸建てで40〜80万円前後が目安だ。

以下は、2階建て戸建て・一般的な勾配・スレート屋根・屋根単独塗装を想定した概算である。

【坪数あたりの費用相場】

延床面積の目安屋根塗装面積の目安費用相場
20坪45〜60㎡30〜55万円
30坪60〜80㎡40〜80万円
40坪80〜105㎡55〜100万円
50坪100〜130㎡70〜125万円
60坪120〜155㎡85〜150万円
  • 屋根面積は建築面積・屋根形状・勾配によって変わるため、あくまで概算

同じ30坪の住宅でも、屋根が広い平屋、勾配が急な屋根、複雑な形状の屋根では費用が高くなりやすい。

逆に、屋根面積が小さく、劣化が軽く、足場条件も良い場合は相場の下限に近づくこともある。

代表的なモデルケース

「うちの場合はいくらくらい?」という疑問に近づけるため、代表的なモデルケースを紹介する。

【モデルケース①】30坪・シリコン塗料の場合

項目費用目安
足場設置・解体15〜22万円
高圧洗浄1〜2万円
下地処理・養生3〜8万円
塗装(シリコン塗料)15〜25万円
諸経費・廃材処理など4〜8万円
縁切り・タスペーサー2〜5万円
合計約40〜70万円

【モデルケース②】40坪・フッ素塗料の場合

項目費用目安
足場設置・解体18〜28万円
高圧洗浄1.5〜3万円
下地処理・養生4〜10万円
塗装(フッ素塗料)35〜50万円
諸経費・廃材処理など6〜10万円
縁切り・タスペーサー3〜6万円
合計約70〜110万円

シリコン塗料は価格と耐久性のバランスを取りやすく、初めて屋根塗装をする人でも比較しやすい塗料だ。

フッ素塗料は1回あたりの費用は高くなるが、耐用年数が長めのため、長期的な塗り替え回数を減らしたい人に向いている。

屋根塗装の費用内訳

屋根塗装の見積書を正しく見るには、費用がどの項目で構成されているかを知っておく必要がある。

以下は、30坪前後の戸建てでスレート屋根を塗装する場合の内訳目安だ。

スクロールできます
項目内容費用相場
足場の
設置・解体
高所作業を安全に行うための足場設置・解体にかかる費用。建物外周や高さで変わる。15〜25万円
高圧洗浄汚れ・コケ・古い塗膜を洗い流し、塗料の密着を良くする作業。1〜3万円
下地処理・養生ひび割れ・サビ・浮きなどの補修と、塗装しない部分を保護する作業。3〜10万円
塗装(下塗り・中塗り・上塗り)下塗りで密着性を高め、中塗り・上塗りで仕上げる中心工程。15〜45万円
諸経費・廃材処理現場管理、廃材処理、交通費、保険、事務費など。4〜10万円
縁切りスレート屋根の重なり部分に水の通り道を確保する作業。タスペーサーを使うこともある。2〜6万円
合計費用40〜80万円
  • 縁切りは主に平板スレート屋根の再塗装で検討される工程。屋根材や状態によって必要性は異なる。
各項目のポイント
  • 足場の設置・解体
    屋根塗装では高所作業が発生するため、安全面から足場は重要だ。足場費用は建物の外周・高さ・敷地条件で変わり、工事費全体の大きな割合を占める。「足場無料」と言われた場合でも、他の項目に費用が含まれていないか確認したい。
  • 塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
    屋根塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程で進むことが多い。下塗りで下地との密着性を高め、中塗り・上塗りで塗膜の厚みと仕上がりを整える。見積書では、塗装回数と塗料名が明記されているかを確認しよう。
  • 縁切り
    平板スレート屋根の再塗装では、塗料で屋根材の隙間が塞がると雨水の逃げ道がなくなることがある。縁切りやタスペーサーは、その排水経路を確保するための作業だ。スレート屋根の場合は、見積書に縁切りの有無があるか確認しておきたい。

屋根塗装の費用を左右する5つのポイント

屋根塗装の費用は、家ごとに大きく変わる。ここでは、特に費用に影響しやすい5つのポイントを解説する。

1. 塗料のグレード・耐用年数

屋根塗装では、塗料のグレードが費用と耐用年数に大きく影響する。

代表的な塗料の目安は以下のとおりだ。

塗料の種類費用相場(1㎡あたり)耐用年数の目安
アクリル1,500円前後5〜7年
ウレタン1,800〜2,500円8〜10年
シリコン2,000〜3,500円10〜15年
ラジカル2,300〜4,000円10〜15年
フッ素3,500〜5,500円15〜20年
無機4,500〜6,500円20〜25年
遮熱・断熱系3,000〜5,500円10〜20年

グレードが高い塗料ほど1回あたりの費用は上がるが、塗り替え周期が長くなり、長期的なメンテナンス費を抑えられる可能性がある。

一方で、今後数年以内に住み替えや建て替えを考えている場合は、高耐久塗料が必ずしも最適とは限らない。予算だけでなく、あと何年その家に住む予定かも含めて選ぼう。

2. 足場の設置・解体

足場は高所作業を安全に行うために欠かせない設備であり、現場条件によって費用が上下する。

主に影響するのは次のような要素だ。

  • 建物の高さ
    2階建てか3階建てかなど
  • 建物・屋根形状の複雑さ
    凹凸が多い、増改築で形が入り組んでいるなど
  • 敷地条件
    隣家との距離が近い、足場の設置スペースが狭いなど
  • 搬入・作業条件
    前面道路が狭い、資材搬入がしにくい、駐車スペースが確保しづらいなど

条件が厳しいほど足場の材料や手間が増え、総額も高くなりやすい

見積書では「足場費用」の単価と数量を確認し、極端に安すぎないか、逆に過剰に高くないかを見ておこう。

(詳しくは後述:『見積書で見るべき5つの項目』)

3. 屋根材や屋根の劣化状況

屋根材の種類と傷み具合も費用に大きく影響する。

  • スレート屋根
    再塗装時に縁切りやタスペーサーが必要になることがある
  • 金属屋根
    サビの除去、ケレン、防サビ処理の程度によって手間が変わる
  • 瓦屋根
    陶器瓦・いぶし瓦は基本的に塗装対象ではない。セメント瓦・モニエル瓦は塗装が必要になることがある

さらに、劣化が進んでいるほど補修工事が増え、追加費用がかさむ

ひび割れ、反り、サビ、棟板金の浮き、雨漏りの疑いがある場合は、塗装だけで済まないこともある。塗装できる状態か、補修やカバー工法が必要かも含めて確認しよう。

4. 屋根の面積と勾配

屋根塗装は、基本的に面積が広いほど塗料代・人件費がかさみ、総額も上がる

加えて、費用を押し上げやすいのが勾配(傾き)だ。勾配がきつい屋根ほど作業難易度が高まり、次のような理由でコストが増加しやすい。

  • 作業姿勢が不安定になり、作業時間が伸びやすい
  • 安全帯・親綱・屋根足場などの安全対策が必要になることがある
  • 塗りムラを防ぐための工程管理が難しくなる

勾配そのものは施主側では測りにくいが、「急な屋根ほど費用が上がりやすい」という感覚だけ持っておこう。

5. 依頼する塗装業者や工事する地域

屋根塗装は、依頼する塗装業者の形態や工事する地域によっても費用が左右される。

業者の形態による違い

依頼先特徴費用傾向
自社施工の塗装業者自社の職人が直接施工するケースが多い比較的抑えやすい
ハウスメーカー・ゼネコン下請け業者に発注するケースが多い中間コストが発生しやすい
ホームセンター提携業者・下請け業者に発注するケースがあるサービス内容により差が出る

自社施工の塗装業者に直接依頼すれば、中間コストを抑えやすい。ただし、安さだけでなく、施工実績・保証内容・見積書の分かりやすさ・質問への回答も確認したい。

地域による違い

地域差としては、都市部では人件費・駐車場代・搬入条件の影響で高くなることがある。

一方、地方でも山間部や離島などは移動コストの影響で費用が上がることがある。相場を見るときは、全国平均だけでなく自分の地域の見積もりを複数比較することが大切だ。

この見積もり、高い?安い?チェックポイント

ここからは、実際の見積書でどこを見れば良いのかを解説する。

屋根塗装は、同じ家でも業者によって見積もり金額が変わることがある。金額だけでなく、内訳の明確さと説明の納得感を重視しよう。

相場とのズレの判断目安

30坪前後の住宅で屋根塗装を行う場合、費用相場は40〜80万円前後が目安だ。

ただし、屋根の状態や塗料のグレードによって相場から外れることもある。以下の目安を参考に、見積もり金額を確認しよう。

見積もり金額判断の目安
40〜80万円前後相場内の可能性がある。内訳の妥当性を確認する。
相場より2割以上安い理由の確認が必要。工程省略・追加請求・塗料グレードの違いがないか確認する。
相場より2割以上高い屋根劣化・急勾配・高耐久塗料など、金額が上がる理由を確認する。

極端に安い見積もりには注意したい。

「塗装回数を減らす」「塗料を必要以上に薄める」「下地処理を省く」といった見えにくい部分で手抜きされると、数年で剥がれや色あせが起きる可能性がある。

見積書で見るべき5つの項目

見積書を受け取ったら、以下の5つの項目を必ず確認しよう。

1. 塗料のメーカー名・商品名

「シリコン塗料」などの種類だけでなく、具体的なメーカー名と商品名が記載されているか確認する。

  • OK例:○○社「△△シリコンルーフ」
  • NG例:「屋根用シリコン塗料一式」など、商品が特定できない記載

商品名が分かれば、耐用年数やグレードを確認できる。
同じ「シリコン」でも製品によって性能は変わるため、ここは必ず押さえたい。

2. 塗装回数(下塗り・中塗り・上塗り)

屋根塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で進むことが多い。

「塗装工事一式」とだけ書かれている場合は、以下の工程が含まれているか確認しよう。

  • 下塗り
  • 中塗り
  • 上塗り

塗り回数を減らすと短期的に安く見えるが、耐久性が落ちる原因になる。
価格だけでなく、工程が省かれていないかを確認してほしい。

3. 塗装面積

塗装面積が具体的な数字(○○㎡)で記載されているかを確認する。

  • 「屋根塗装一式」だけだと、面積や単価が分からず比較しにくい
  • 他社の見積もりと比べて面積が大きく違う場合は、算出方法を確認する

勾配が急な屋根ほど、同じ㎡数でも作業の手間が増えるため単価が高くなることがある。
「なぜこの㎡数・単価なのか」を質問したときに、論理的に説明できる業者かどうかもチェックポイントだ。

4. 足場費用

足場費用が別項目で明記されているか、単価や数量が極端でないか確認する。

  • 足場は屋根面積ではなく、建物外周・高さ・作業条件で変わる
  • 「足場無料」とうたっている場合は、他の項目に上乗せされていないか注意する

3階建て・急勾配・敷地条件が厳しい家ほど、足場費用は高くなりやすい。

5. 追加工事の有無と費用

下地補修や板金工事など、屋根の劣化に応じて必要な工事が別途発生することがある。

  • 「追加工事は別途」とだけ記載されている場合、
    最終金額が大幅に増えるリスクがある

可能であれば、「どんな追加工事の可能性があるか」「それぞれいくらくらいかかるか」の目安を聞いておくと安心だ。

相見積もりで比較する

見積もりの妥当性を判断する最も確実な方法は、複数の業者から相見積もりを取ることだ。

3社前後から見積もりを取れば、金額の相場感だけでなく、提案内容・説明の丁寧さ・対応の早さも比較できる。

見積書に不安がある場合は、住まいるダイヤルのリフォーム見積チェックサービスなど、公的な相談窓口を活用する方法もある。

費用の安さだけで選ぶと危険!こんな屋根塗装業者に注意

屋根塗装は数十万円、塗装面積や使用する塗料などによっては100万円以上かかることもある。

そのため、費用の安さに魅力を感じて依頼したくなる人もいるだろう。

しかし、費用の安さだけで選ぶと、手抜き工事や不要な契約トラブルに巻き込まれる可能性があるため注意が必要だ。

ここでは、特に注意したい業者の特徴を紹介する。

大幅な値引きを提案してくる

「今日契約すれば半額」「今だけ100万円値引き」など、通常では考えにくい大幅値引きを提案してくる業者には注意したい。

屋根塗装には材料費・人件費・足場費・管理費がかかるため、適正価格で施工するなら限界がある。

大幅な値引きを前提にしている場合、最初の見積もりが高すぎる、必要な工程を省いている、後から追加費用を請求されるなどのリスクがある。

値引き自体が悪いわけではないが、「なぜ安くできるのか」を具体的に説明できるかを確認しよう。

訪問販売で屋根に登ろうとする

突然訪問してきた業者が「近くで工事をしていたら屋根が壊れているのが見えた」「無料で点検します」と言って、屋根に登ろうとするケースには注意が必要だ。

すべての訪問販売が悪質なわけではないが、不安をあおってその場で契約を迫る営業はトラブルにつながりやすい。

その場で屋根に登らせず、名刺・会社名・所在地を確認し、必要であれば別の業者にも点検を依頼しよう。

訪問販売で契約してしまった場合でも、条件に該当すれば契約書面を受け取った日から原則8日以内にクーリング・オフできる可能性がある。困ったときは、消費者ホットライン188や住まいるダイヤルに相談したい。

過度に不安をあおってくる

塗装業者は、屋根の状況を見たうえで補修を提案することがある。しかし、その性質を利用して、必要以上に不安をあおる業者もいる。

たとえば、「今すぐ工事しないと必ず雨漏りします」「このままだと家が倒れます」など、根拠を示さず断定口調で契約を迫る場合は要注意だ。

信頼できる業者であれば、写真や点検結果を示しながら、どこが傷んでいて、なぜ補修が必要なのかを説明してくれる。

不安を感じたときほど、その場で契約せず、複数社の意見を聞こう。

契約を急がせる

「今日だけの価格です」「今決めないと足場代が高くなります」など、契約を急がせる業者にも注意したい。

屋根塗装は数十万円以上かかる工事だ。優良な業者であれば、見積書を持ち帰って比較したいという顧客の判断を尊重してくれる。

急がされていると感じたら、いったん保留し、見積書・契約書・保証内容を落ち着いて確認しよう。

会社の所在地や許可・実績が曖昧

会社所在地、代表者名、固定電話、施工実績、保証内容が曖昧な業者にも注意が必要だ。

建設業許可はすべての屋根塗装工事で必須ではないが、一定規模以上の工事では許可が必要になる。許可の有無だけで優良業者かどうかは判断できないが、会社情報をきちんと開示しているかは重要な確認ポイントだ。

少しでも不審点があれば、その場で契約せず、他の業者も比較しよう。

屋根塗装の費用を抑える6つのコツ

ここでは、屋根塗装の費用を少しでも抑えたい人のために、費用を抑えるコツを6つ紹介する。

ただし、安さを優先しすぎて必要な工程を削ると、数年後に再塗装や補修が必要になり、結果的に高くつくことがある。

費用を抑えるときは、「削ってはいけない工程」と「比較して下げられる費用」を分けて考えることが大切だ。

1. 相見積もりで費用を比較・検討する

屋根塗装の費用を抑える上でまず大切なのは、複数の塗装業者から相見積もりを取ることだ。

複数社から見積もりを取れば、費用相場がつかめるだけでなく、提案内容や説明の丁寧さも比較できる。

ただし、金額だけで選ぶのは避けたい。塗料名、塗装回数、足場、下地補修、保証内容まで比較しよう。

2. 自社施工の塗装業者に依頼する

屋根塗装は、自社施工の塗装業者に依頼すると費用を抑えやすい

ハウスメーカーやホームセンターに依頼する場合、下請け業者に工事を発注するケースがあり、中間コストが発生することがあるためだ。

ただし、自社施工なら必ず安くて高品質というわけではない。施工実績、職人の資格、保証内容、口コミ、見積書の分かりやすさも確認しよう。

3. 自宅に近い塗装業者に依頼する

遠方の塗装業者に依頼すると、交通費・搬入費・駐車場代などが上乗せされることがある。

基本的には自宅に近い塗装業者も候補に入れて比較しよう。

地域密着の業者であれば、気候や周辺環境に合った塗料・工法を提案してくれることもある。近さだけで決めず、実績や説明力も合わせて確認したい。

4. 自治体の補助金・助成金制度を確認する

自治体によっては、遮熱塗料や高反射率塗料を使った屋根塗装が補助金・助成金の対象になることがある。

たとえば、屋根・屋上への高反射率塗料を対象に、材料費や対象経費の一部を助成する自治体がある。

補助金・助成金で確認したい項目
  • 対象工事:屋根・屋上の遮熱塗装、高反射率塗料など
  • 補助率・上限額:自治体により異なる
  • 申請タイミング:多くは工事着工前の申請が必要
  • 対象塗料:指定基準や性能要件を満たす塗料のみ対象になることがある

補助金・助成金は年度途中で受付終了することもある。必ず自分の自治体の公式サイトで最新情報を確認し、着工前に申請できるかチェックしよう。

外壁・屋根塗装に関する補助金・助成金については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみてほしい。

5. 閑散期(オフシーズン)に依頼する

屋根塗装は、春や秋に依頼が集中しやすい。一方、梅雨時期や冬場は、地域によって工期が伸びやすく、依頼が少なくなることがある。

閑散期に相談すると、業者によっては工事時期の調整や費用面で相談しやすいことがある。

ただし、雨が多い時期や気温が低すぎる時期は、塗装に適さない日が増える。無理に安い時期を選ぶのではなく、施工条件を守ってくれる業者に依頼することが大切だ。

6. 外壁塗装と同時に依頼する

屋根塗装と外壁塗装を同時に依頼すると、合計費用を抑えやすい。

理由は、足場の設置・解体を1回で済ませられるからだ。屋根と外壁を別々に工事すると、足場費用が2回かかる可能性がある。

屋根塗装をしてから数年以内に外壁塗装をする予定があるなら、同時施工を検討するとよい。ただし、一度の支払い金額は大きくなるため、予算とのバランスを見て判断しよう。

屋根塗装の相場を効率よくチェックするなら一括見積もりサイト

相見積もりで費用を比較・検討することは、屋根塗装の費用を抑える上で欠かせない。そこで選択肢になるのが、屋根塗装の一括見積もりサイトだ。

一括見積もりサイトのメリット

一括見積もりサイトを利用すれば、1回の情報入力で複数の塗装業者から見積もりを取りやすい。主なメリットは以下のとおりだ。

  • 手間と時間を削減:複数の業者に個別に連絡する手間を減らせる
  • 比較しやすい:金額だけでなく、提案内容や対応も比べやすい
  • 相場感がつかめる:複数の見積もりを比較することで適正価格を判断しやすい
  • 断りやすいサービスもある:サービスによってはお断り代行や相談サポートが用意されている

ただし、一括見積もりサイトを使っても、最終的には見積書の内訳や業者の説明を自分で確認することが大切だ。

ぬりマッチ

運営会社リビンDX株式会社(東証グロース上場企業グループ)
対応エリア全国47都道府県
提携業者数700社以上
年間訪問者数1万1,000人
料金完全無料
特徴最短30秒で見積もり取得可能
助成金の可否を確認できる
オペレーターサポートがある
出典:ぬりマッチ「おうちの塗装の相場がネットでわかる」

「ぬりマッチ」は、外壁塗装・屋根塗装などを検討している人が、複数の施工会社から見積もりを比較できるサービスだ。

運営会社の公式発表では、2024年5月時点で累計加盟企業が900社を突破している。

屋根塗装が初めてで、どの業者に相談すればよいか分からない場合は、候補のひとつとして検討しやすい。

ただし、対応できる業者数は地域によって異なる。希望エリアで紹介可能な業者が少ない場合は、他サービスや地域密着業者との併用も検討しよう。

ヌリカエ

運営会社株式会社Speee(東証JASDAQ上場)
対応エリア全国47都道府県
登録業者数4,500社以上
利用者数65万人以上
工事成約実績3万件以上
料金完全無料
特徴口コミ・工事事例が閲覧可能
匿名でのチャット相談ができる
見積もり診断ができる
出典:ヌリカエ「はじめてでも安心外壁塗装の会社選び」

「ヌリカエ」は、外壁塗装・屋根塗装の会社探しに対応する一括見積もりサービスだ。

公式発表では、日本マーケティングリサーチ機構が実施した2026年4月期の調査で、2025年の累計利用者数・掲載中の口コミ数・掲載企業数において、対象10社中1位を獲得している。

地域や口コミ、工事事例を参考にしながら塗装業者を探しやすいのが特徴だ。

一方で、複数社から連絡が来る場合もあるため、連絡方法や希望時間帯を最初に伝えておくと比較しやすい。

タウンライフ 外壁塗装

運営会社株式会社town life
対応エリア全国47都道府県
登録業者数600社以上
利用者数40万人以上
料金完全無料
特徴チャット形式・簡単な入力で相見積もりを依頼できる
助成金の情報を提供してもらえる
複数社を比較できる
出典:town life外壁塗装「わが家の外壁塗装いくらでできる?」

「タウンライフ 外壁塗装」は、リフォーム関連の一括見積もりサービスを展開するタウンライフ系のサービスだ。

公式サイトでは、見積もりを依頼する会社を自分で選べること、提案を断りにくい場合に代わりに断るサポートがあることが案内されている。

「複数社に見積もりを取りたいが、断るのが不安」という人は候補にしやすい。

ただし、見積もりを取った会社と必ず契約する必要はない。金額・工事内容・説明の分かりやすさを比較し、納得できる業者を選ぼう。

まとめ|相場とポイントを押さえて、納得できる費用で屋根塗装をしよう

屋根塗装の費用相場は、一般的な30坪前後の戸建てで40〜80万円前後が目安だ。

ただし、実際の費用は屋根面積、勾配、屋根材、劣化状況、塗料グレード、足場条件によって変わる。

費用を抑えたい場合は、まず3社前後から相見積もりを取り、金額だけでなく、塗料名・塗装回数・足場費・下地補修・保証内容まで比較しよう。

また、極端に安い見積もりや、訪問販売で契約を急がせる業者には注意が必要だ。不安を感じたらその場で契約せず、他社にも相談してから判断してほしい。

屋根塗装は、家を長く守るための大切なメンテナンスだ。相場と見積書の見方を押さえ、納得できる費用で信頼できる業者に依頼しよう。

よくある質問

屋根塗装の費用相場はどのくらいですか?

一般的な戸建て(30坪前後)なら、屋根塗装の費用相場は40〜80万円前後が目安です。
塗装面積だけでなく、使う塗料のグレード、屋根の劣化具合、足場の条件、業者の形態や地域によっても大きく変わります。

うちの屋根だといくらくらいかかるか、ざっくり知る方法はありますか?

おおまかに知りたい場合は、以下の2ステップで塗装部分の費用感がつかめます。

  1. 建物の坪数から屋根の塗装面積を概算する
  2. 選びたい塗料の㎡単価を掛ける

これに足場・高圧洗浄・下地補修・諸経費などが加わるイメージです。正確な金額は、現地調査をもとに見積もりを取って確認しましょう。

見積書に「一式」とだけ書かれているのは危険ですか?

「一式」表記が多すぎる見積もりは要注意です。

本来は、

  • 塗料のメーカー名・商品名
  • 塗装面積(○○㎡)と単価
  • 足場費用
  • 下地補修や板金などの追加工事

といった項目が数字付きで具体的に書かれているのが理想です。

「屋根塗装一式」だけだと、相場との比較がしづらく、後から追加請求が出るリスクもあります。

相場よりかなり安い見積もりを出されました。頼んでも大丈夫でしょうか?

相場より2割以上安い見積もりは、理由の確認が必須です。

安さの裏側で、

  • 塗装回数を減らしている
  • 安価な塗料にグレードダウンしている
  • 下地処理や縁切りなど、見えにくい工程を省いている

といったケースもあります。

「なぜこの価格なのか?」を具体的に説明してもらい、納得できなければ契約は見送った方が安心です。

シリコン塗料とフッ素塗料、どちらを選ぶべきですか?

迷ったときの基本軸は「予算と何年持たせたいか」です。

  • シリコン塗料:費用と耐久性のバランスを取りやすい
  • フッ素塗料:費用は高めだが、耐用年数が長め

「今の負担を抑えたい」ならシリコン、「塗り替え回数を減らして長期的に考えたい」ならフッ素・無機といった考え方ができます。

屋根塗装と外壁塗装は同時にやった方がいいですか?

費用面だけで言えば、同時施工の方が有利です。

屋根と外壁を別々に工事すると、足場の設置・解体費用が2回分かかります。同時に行えば足場は1回で済むため、トータルで数万〜十数万円ほど安くなるケースもあります。

ただし、一度の支払い額は大きくなるので、予算とのバランスを見て判断しましょう。

屋根塗装に補助金・助成金は使えますか?

自治体によっては、遮熱塗料や高反射率塗料など省エネ性の高い屋根塗装を対象に補助金・助成金制度を設けているところがあります。

  • 補助率・上限額は自治体によって異なる
  • 多くは工事着工前の申請が必要
  • 対象塗料や性能要件が定められていることがある

外壁・屋根塗装の補助金・助成金については、以下の記事を参考にしてください。

屋根塗装を先延ばしにすると、どんなリスクがありますか?

塗膜が劣化した状態を放置すると、

  • 雨水が屋根材に染み込み、ひび割れ・反り・サビが進行する
  • 下地の木材まで傷み、補修工事や葺き替えが必要になる

といったリスクがあります。

結果として、塗装だけでは済まず、数十万円〜数百万円単位で費用が膨らむこともあります。

目安として、前回の屋根塗装から10年前後経っている場合は、一度点検・見積もりを取るのがおすすめです。

相見積もりは何社くらい取るのが理想ですか?

3社前後を目安に相見積もりを取るのがおすすめです。

1社だけだと、その見積もりが高いのか安いのか判断できません。3社程度あれば、

  • 金額の相場感
  • 塗料や工事内容の提案の違い
  • 説明の分かりやすさ・対応の良し悪し

が比較しやすくなります。金額だけでなく、「説明が丁寧で質問にきちんと答えてくれるか」も重視しましょう。

屋根塗装の一括見積もりサイトを使うメリットと注意点は?

メリットは、以下の通りです。

  • 一度の入力で複数の業者から見積もりが取れる
  • 相場感をつかみやすく、価格や提案内容を比較しやすい
  • サービスによっては相談サポートやお断り代行がある

注意点としては、以下の通りです。

  • すべての登録業者が自分の地域に対応しているとは限らない
  • 電話やメールの連絡が複数社から来る場合がある

自分のペースで比較できるよう、「連絡はメール中心で」など希望があれば最初に伝えておくとスムーズです。

出典

ヌリカエ「【2026年最新】屋根塗装の相場は?内訳ごとの単価や費用事例をシミュレーション付きで解説!」(公開日:2026年3月18日)
アステックペイント 外壁塗装ジャーナル「屋根塗装の相場はいくら?【2025年更新版】」(更新日:2025年10月28日)
株式会社セイム「平板スレート屋根の屋根塗装をお考えの方へ」
厚生労働省「足場からの墜落防止対策を強化します。~令和5年10月1日から順次施行~」(公開日:2023年10月1日)
国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」(公開日:2025年8月1日)
消費者庁「悪質なリフォーム事業者にご注意ください!!」
住宅リフォーム・紛争処理支援センター「リフォームの見積書に関する相談」
国土交通省「全国の建設業許可業者数は2年連続で増加~令和6年度末の建設業許可業者数調査の結果~」(公開日:2025年5月16日)
国土交通省「建設業の許可とは」
港区「高反射率塗料等」
千代田区「令和8年度ヒートアイランド対策助成」
リビン・テクノロジーズ株式会社「外壁塗装の比較サイト『ぬりマッチ』クライアント数900社突破のお知らせ」(公開日:2024年5月8日)
ヌリカエ「外壁塗装の会社探しサイトにおける市場調査にて、利用者数・口コミ数・掲載企業数にてNo.1を獲得」(公開日:2026年4月24日)
タウンライフリフォーム「リフォームプランとお見積もり費用の一括比較サイト」
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